2009年10月18日
2010 North Sails Duke 5.9 (with 2010 FANATIC New Wave Twin 93L)
このセイルについてはある程度の時間、使えたのが僕だけだったので、他の皆さんの感想はありません。
5.3でもアンダー気味ながら遊べるコンディションでしたので、敢えて5.9を使う人がいませんでした。
僕の予備知識としては、Dukeのこのサイズは基本的にフリースタイル向けということですが、実際に張り上げてみると、確かに素材の使い方などで純粋なウェイブセイルよりは軽めに仕上がっているものの、波に入ってもそれなりに問題なさそうな造りだと思いました。
逆に波が小さめで破損の危険性が低いときは、こういった軽めに仕上げられたセイルの方がウェイブセイルより扱いやすくていいのかもしれません。
5.3でもアンダー気味ながら遊べるコンディションでしたので、敢えて5.9を使う人がいませんでした。
僕の予備知識としては、Dukeのこのサイズは基本的にフリースタイル向けということですが、実際に張り上げてみると、確かに素材の使い方などで純粋なウェイブセイルよりは軽めに仕上がっているものの、波に入ってもそれなりに問題なさそうな造りだと思いました。
逆に波が小さめで破損の危険性が低いときは、こういった軽めに仕上げられたセイルの方がウェイブセイルより扱いやすくていいのかもしれません。
<<使用コンディション>>
場所:菊川
風:スタボーサイド、サイドからクロスオン、5m/s~10m/s
波:腰から腹、最大胸
ボード:2010 FANATIC New Wave Twin 93L
リグセットはこんな感じ。
Northの誇るiFrontブームにプラチナという最上級の100%カーボンRDM(スキニーマスト)をセット。
やはりせっかくテストするなら理想的なセットで行いたいものです。
張り上げたところを下側から。
ドラフトの位置はやや後ろ(ブームエンド)寄りで形も幅広く広がっているという、フリスタセイルに良く見られる形状です。
バテンの先端がマストに深めに食い込んでいますが、セイルのスキンテンションが低いので、風を入れるとセイルが大きく膨らみ、バテンがマストに接触することはありません。
このタイプのセイルは、瞬間的に大きなパワーを発生させてボードを素早く走らせるのに向いている一方で、リーチがあまり開かない特徴があり、プレーニングに入った後は風があまりスムーズに抜けずスピードが伸びにくいという性質もあります。
瞬間芸を競うフリスタ用としては狙い通りの性能と言えますが、平水面で直線走行を楽しむなら不向きなセイルです。
Dukeもこの傾向がはっきり出たセイルで、アウトを直線走行するときにはスピードがあまり伸びないのを感じました。
しかし失速してもすぐにパワーが手元に戻ってくる感じで、上質なマストの効果もあるのでしょうが、失速があまり気にならない走行感でした。
フリスタセイルの中では風が溜まりにくい方だと思います。
ではこのセイルを波の中で使うとどうなるか。
ズバリ、悪くないです。
フリスタセイルの特徴で、フットの角度がブームエンドにかけてきつめに設定されていますので、波乗りの中でフットが引っ掛かることはありませんでした。
パワーの出方については好みの分かれるところですが、アンダー気味で使ってあげれば、加速しやすく風が溜まる重さも感じないので、波乗りに向いた性能を持っていると言っていいと思います。
ややソフトな感触を好む方には向いているのではないでしょうか。
セイルの重量も5.9㎡にしては軽く感じられ、プレーニングしていないときにも楽に乗っていられます。
これは九十九里などで風が足りないコンディションでも対応できる部分だと思います。
強度については、補強面ではウェイブセイルのICEに近いレベルになっていると思います。
ICEとの素材の違いで言えば、メインパネルの上半分、白い部分の強度には差がありそうです。
やはりDukeの方がモノフィルムのパネルが大きいのでこれが破れれば一発で大破することになりますが、パネルのレイアウトはICEとほぼ同じでシーム(縫い目)のない部分の面積が広くならないように設計されていますので、裂け目が一挙に広がることもないように思います。
フリスタセイルをウェイブで試乗するのもどうかというところはありますが、ウェイブでも使える懐の深さを感じさせる試乗で良かったと思います。
オーバーでは使わない、風が弱く波が大きいときには注意する、というルールを守ってあげれば、軽さと高性能を味わうことができます。
微風でウェイブをするのが当たり前の千葉、茨城のライダーはいつも「最大セイル」に悩みますが、Dukeはこの選択肢のひとつに加えてあげたくなる性能を持ったセイルだと思います。
以上
場所:菊川
風:スタボーサイド、サイドからクロスオン、5m/s~10m/s
波:腰から腹、最大胸
ボード:2010 FANATIC New Wave Twin 93L
リグセットはこんな感じ。
Northの誇るiFrontブームにプラチナという最上級の100%カーボンRDM(スキニーマスト)をセット。
やはりせっかくテストするなら理想的なセットで行いたいものです。
張り上げたところを下側から。
ドラフトの位置はやや後ろ(ブームエンド)寄りで形も幅広く広がっているという、フリスタセイルに良く見られる形状です。
バテンの先端がマストに深めに食い込んでいますが、セイルのスキンテンションが低いので、風を入れるとセイルが大きく膨らみ、バテンがマストに接触することはありません。
このタイプのセイルは、瞬間的に大きなパワーを発生させてボードを素早く走らせるのに向いている一方で、リーチがあまり開かない特徴があり、プレーニングに入った後は風があまりスムーズに抜けずスピードが伸びにくいという性質もあります。
瞬間芸を競うフリスタ用としては狙い通りの性能と言えますが、平水面で直線走行を楽しむなら不向きなセイルです。
Dukeもこの傾向がはっきり出たセイルで、アウトを直線走行するときにはスピードがあまり伸びないのを感じました。
しかし失速してもすぐにパワーが手元に戻ってくる感じで、上質なマストの効果もあるのでしょうが、失速があまり気にならない走行感でした。
フリスタセイルの中では風が溜まりにくい方だと思います。
ではこのセイルを波の中で使うとどうなるか。
ズバリ、悪くないです。
フリスタセイルの特徴で、フットの角度がブームエンドにかけてきつめに設定されていますので、波乗りの中でフットが引っ掛かることはありませんでした。
パワーの出方については好みの分かれるところですが、アンダー気味で使ってあげれば、加速しやすく風が溜まる重さも感じないので、波乗りに向いた性能を持っていると言っていいと思います。
ややソフトな感触を好む方には向いているのではないでしょうか。
セイルの重量も5.9㎡にしては軽く感じられ、プレーニングしていないときにも楽に乗っていられます。
これは九十九里などで風が足りないコンディションでも対応できる部分だと思います。
強度については、補強面ではウェイブセイルのICEに近いレベルになっていると思います。
ICEとの素材の違いで言えば、メインパネルの上半分、白い部分の強度には差がありそうです。
やはりDukeの方がモノフィルムのパネルが大きいのでこれが破れれば一発で大破することになりますが、パネルのレイアウトはICEとほぼ同じでシーム(縫い目)のない部分の面積が広くならないように設計されていますので、裂け目が一挙に広がることもないように思います。
フリスタセイルをウェイブで試乗するのもどうかというところはありますが、ウェイブでも使える懐の深さを感じさせる試乗で良かったと思います。
オーバーでは使わない、風が弱く波が大きいときには注意する、というルールを守ってあげれば、軽さと高性能を味わうことができます。
微風でウェイブをするのが当たり前の千葉、茨城のライダーはいつも「最大セイル」に悩みますが、Dukeはこの選択肢のひとつに加えてあげたくなる性能を持ったセイルだと思います。
以上