2009年11月22日

2010 JP AUSTRALIA Freestyle Wave 102L(微風編)

19"Freestyle Wave"というカテゴリーを確立し、大ヒット商品に育てたJP。
その後、多くのメーカーがこの名称を使ってきましたが、今年も自信を持ってニューモデルを出してくるところがやはりJPらしくて良いですね。

今回は、九十九里、茨城で乗る僕らが必要とする、ほとんどプレーニングしないコンディションで活躍する最大サイズのウェイブボードという位置づけで試乗しました。



<<使用コンディション>>
九十九里某所
風:北北東3m/s~6m/s ポートサイド サイドオフ
波:腰~腹
セイル:Simmer ICON 5.9

2010年モデルの数値はこちら。
全長:236cm
最大幅: 62cm
ボリューム: 102L

2009年モデルはこちら。
全長:246cm
最大幅:62cm
ボリューム:101L

左:2010モデル、右:2009年モデル
DSC0572009jpfsw1013











長さがかなり短くなり、パッと見の印象も変わりました。
2009モデルはすっきりとしたフリーライドっぽいシェイプ。
2010モデルはショート&ワイドのウェイブボードのようなシェイプです。
これは大きな違いになるでしょう。


DSC0572409jpfsw1014









ボトムの違いは特に顕著ですね。
2010モデルはやや深めのダブルコンケーブ。
最近のツインフィンなどでもよく見られる形状です。

でも特徴的なのは、このダブルコンケーブをボード中央からノーズにかけて採用する一方、ストラップエリアのボトムにはJPお得意のチャネルボトムを採用している点です。

ウェイブっぽさとフリースタイルっぽさの融合、更にはチャネルを活かした直進性の良さも狙うという欲張りなボトムシェイプです。
2009年の方はもっとシンプルなフラットVに近い形。
これだけでも大きな変化ですね。

DSC05721付属のフィンは29cm。
この形状については賛否両論あると思います。
フリースタイルをやるならもっと短いフリースタイルフィンが向いています。
ウェイブをやるなら同様に、もっと短いウェイブフィンがいいでしょう。
ではこの29cmは何に向いているかというと、、、フリーライドです。

ここはちょっと不正確で申し訳ないのですが、今回僕らは波のあるコンディションで使いましたが、実際には平水面やラフ海面で使う方の方が多いのかもしれません。
そういう意味では妥当な付属フィンです。


<<ライディング>>
25コンディションとしては、ややオフショアでインサイドがスカスカ、アウトに出れば何とか時々プレーニングする程度の風があるという感じでした。
波に乗せればしっかり走りますので、波乗りは可能です。

オフショアなので手前のショアブレイクを越えるのが難しいのですが、102Lというボリュームに助けられ、それほど苦にせずアウトに出ることができました。
しかしここで感じたのは、ストラップエリアのデッキが思った以上にラウンドしているので、サイズの割に安定感が無いということです。

、、、というのはやや不正確で、安定感は十分にあるのですが、デッキがフラットなボードに比べると楽に立てる面積がやや狭いという印象でした。
もちろん、これはプレーニングしてしまえば全く感じません。

波を狙ってゆっくり走っているときのバランスは良かったです。
急激にラフしたり風上のレイルやノーズがいきなり沈んだりという心配もありませんでした。
落ち着いて波を見ることができるのは助かります。

8 ken波を捉えたときに困りました。
最初は付属のフィンを着けていたのですが、残念ながらこのフィンでは波のフェイスを素直に駆け降りて加速するのは難しいように思います。

全然掘れていない波にスピードをつけて入ってくる場合は問題ないと思いますが、微風時に掘れた波に合わせて加速するようなときは、波の掘れる角度に対し、フィンの浮き上がりが強すぎてノーズが押さえつけられてしまい、結果、フェイスに向かってノーズがめり込んでいくような感じで失速してしまいます。

この後、フィンを23cmのJP Onshore Waveフィンにチェンジしたところこの問題は完全に解消し、今度は凄く素直に波に入っていけるようになりました。
微風コンディションで真面目に波乗りしたいなら、ウェイブフィンの追加をお勧めします。

バックサイドでの波乗りではボードの浮き上がりが強くないので失速しないように注意する必要がありましたが、概ね自由に動ける感じで楽しかったです。
やはりサイズなりの動きにくさはありますが、これは仕方のないところでしょう。

12フロントライディングは気持ち良かったです。
この日の波はやや張らない、パワーの無い波でしたが、それでも失速せずにフェイスを楽にキープできました。
ボトムターンでも素直にレイルが入り、僕の体重では極端な曲線は描けないものの、大体自分の狙った位置にボードを持っていくことができました。

トップターンは結構キレがあります。
フィンを小さくした効果もありますが、100Lオーバーのボードとは思えないほどきれいにボードが返り、足もとに戻ってきてくれます。
これは嬉しい。

トータルの印象では、ショート&ワイドのウェイブボードに近い性能を感じました。
フリースタイル、フリーライドの要素も併せ持っているところがウリではありますが、最大サイズのウェイブボードとしてかなり高い性能を持っていると思います。

フリーライドの性能としては、形状的に2009年モデルより若干落ちる可能性がありますが、ガンガン走るコンディションではありませんでしたので、ここは評価を保留しておきます。

<<一般ライダーの声>>
注:
ここでは一部否定的なご意見も敢えて掲載しております。
ライダーの経験値、感じ方の違い、コンディション、使用セイルの違いなど様々な要因がありますので、良い意見も悪い意見も参考程度にお読みください。
もちろん、僕自身の意見も参考程度に読んで頂ければと思います。

31Mr.Xさん:
過去にJPのFSW102L(2006PE)に乗ったことがありましたが、以前とは全く違うボードでした。

06モデルはバルカンやスポック等、当時の一般セイラーがテイルスライド系のワザをやってみよう!と思わせるようなボード・・・つまりワザのきっかけがつかみ易いボードでした。
また走り出し・ジャンプ・カービング性能もよく、一般にイメージされるJPの万人向けボードとしての性能を充分に備えた乗り味を持っておりました。
フリスタ50%・フリーライド30%・ウェイブ20%といったところでしょうか。

そして10モデルと言うと・・・
(微風&小波であるため全然乗り込みはできませんでしたが)上記のような比率で言うなら、フリスタ30%・フリーライド30%・ウェイブ40%くらいのボードに感じました。

(走り出し)
波に乗せてパンピングした時やや張り付く感じはありましたが、走らないわけではなく、ボードはギリ浮き上がってちゃんと走り出します。
しかし、あくまで最低限の走り出しを確保しているような感じです。

(波乗り)
思ったより良く曲がります。102Lと言うボリュームを考えれば充分に動くと思います。
ちゃんとしたサイズの波・風域での使用ではなかったとの前置きはありますが、トータルではウェイブに寄ったボードであると感じました。

(タック)
デッキがラウンド型であるため102Lのわりにバランスに注意する必要があります。
超微風でボードが止まっている時の浮力感が90L後半くらいに感じるのはこのデッキのせいだと思います。
(少しでも動いていれば数字どおりです)

(フリスタ)
バルカンなどの基本ワザができるレベルの方ならおそらく問題なくフリスタもできる!ような気がします。

>>顕達コメント
Mr.Xさんと僕の意見が一致しているのは、このボードが波乗りに向いているという点ですね。
フリースタイルの特性については、この日がプレーニングコンディションではなかったので何とも言いにくいところですが、フリースタイルフィンを着けてあげれば問題ないように思いました。
ボトム形状もテイル寄りの方は前年モデルに近く仕上がっており、それなりの動きを見せてくれるものと思います。
しかし今回は微風での試乗ですのでこの部分は評価しない方が妥当でしょうね。

以上

ridemarinesnow at 22:00│Comments(0)TrackBack(0)フリーウェイブ・フリースタイルボード | JP AUSTRALIA

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